入浴剤のススメ

無機塩類系入浴剤

◆無機塩類系入浴剤とは

無機塩類系の入浴剤は

最も一般的な入浴剤

と言えます。
市販される入浴剤のほとんどが無機塩類系になります。
お馴染みの「バスクリン」「バスロマン」「バブ」などもこの分類になります。

無機塩類、何やら難しい言葉ですが、簡単に言うと

「ミネラル」

です。(厳密には異なります)

具体的には

「硫酸ナトリウム」

「炭酸水素ナトリウム」

が主として使われ、他には、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化ナトリウムなどが求められる効能に応じて調合されます。
入浴剤の成分の欄にこれらの成分が主成分として書かれていれば、その入浴剤は無機塩類系入浴剤と言えるでしょう。


◆温泉と入浴剤の成分

温泉の成分を入浴剤で再現するにはどうしたらよいでしょうか。

例えば、
  • ナトリウムイオン

  • 硫酸イオン

  • 炭酸水素イオン

を主成分をする温泉があったとします。

それを入浴剤で再現するには
  • 硫酸ナトリウム

  • 炭酸水素ナトリウム

を配合すると実際の温泉に近い成分になります。

しかし、温泉の性質は無機塩類の他にも、さまざまな要因で決まります。
色や香りは上記の無機塩類では再現できません。
そこで、入浴剤に香料や着色料を配合します。
その他には、例えば、湯を白濁させ滑らかにさせる為には「酸化チタン」などを配合します。

このようにしして、求める温泉の特徴に近づけたら入浴剤の完成です。

しかし、実際の温泉の成分には多量の塩や硫黄など、

風呂釜を痛める

原因となる成分

が多く含まれ、家庭で再現できる温泉には限度があります。
そのため、一般的に市販されている入浴剤は、温泉地の特徴を再現するのではなく、効能や香りや浴感の良さを追求するのが一般的です。
温泉地の名前を謳った入浴剤をよく目にしますが、それらは雰囲気作りの意味合いが強く、決して

温泉地の成分を再現したものではない

場合がほとんどです。

ここまで聞くと「入浴剤なんて全部同じ」と思うかもしれません。
しかし

昨今の入浴剤は実に多様

で、メーカーにより効能、香り、色に多様な特徴を持ち、単に入浴剤と言えども侮れません。


◆無機塩類系入浴剤の効能

それでは、無機塩類系の入浴剤の効能について掘り下げていきます。
基本的には

「よく温まる」

というのが大きく、その他は一般適応症の

神経痛

筋肉痛

関節痛

打ち身

慢性消化器病

痔疾

冷え性

疲労回復

などに効果があります。
さらに、配合される成分によって別の効能が加わります。
下記は一例ですが、

◇硫酸ナトリウムを含む入浴剤の効能

温泉の泉質名で表すところの「ナトリウム―硫酸塩泉(旧泉質名:芒硝泉)」に近い効能があり、血管を拡張することで

高血圧

に効果があります。

◇炭酸水素ナトリウムを含む入浴剤の効能

温泉の泉質名で表すところの「ナトリウム―炭酸水素泉(旧泉質名:重曹泉」)に近い効能があり、皮膚の表面を柔らかくし、脂肪や分泌物を乳化し洗い流す事で

肌を綺麗

にします。


「硫酸ナトリウム」と「炭酸水素ナトリウム」は肌への刺激が弱く、風呂釜を痛めない事から大抵の無機塩類の入浴剤に主成分として配合されています。
(例、バスクリン、バスロマンなど)


◆炭酸ガス入浴剤

炭酸ガスの入浴剤も無機塩類系入浴剤に分類されますが、上記の無機塩類系とは主成分が異なります。
炭酸ガス入浴剤の代表的な商品は花王のバブで、知っての通り、湯船に入浴剤を入れると

ブクブク泡が発生する

のが特徴です。
主成分は

「炭酸水素ナトリウム」

「炭酸ナトリウム」

「炭酸カルシウム」

などの炭酸塩で成形されています。
発泡のメカニズムとしては、これらの炭酸塩に、「フマル酸」「コハク酸」「クエン酸」などの有機塩を組み合わせ反応させる事で炭酸ガスを発生させています。

◇炭酸ガス系の入浴剤の効能

炭酸ガス系の入浴剤は、温泉の泉質名で表すところの「二酸化炭素泉(旧泉質名:炭酸泉)」に近い効能があり、
炭酸ガスが毛細血管を拡張させる事で血行を促進し、

温浴効果

高血圧

に効きます。



おススメ入浴剤




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入浴剤の元祖とも言えるバスクリン。 私は柑橘系の香りが好きですが、さまざまな種類の色や香りがあります。 お値段も安く、毎日の使用に最適です。




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バスロマンで知られるアース製薬の「温素」シリーズ。 白濁の湯に加え、アルカリ泉のトロりとした湯ざわりを再現しています。 無機塩類系の中では本格的な入浴剤です。




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次に、塩化ナトリウム系の入浴剤を紹介します。

>>塩化ナトリウム系入浴剤


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